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ごあいさつ
メタボリックシンドローム撲滅委員会委員長
(財)住友病院院長(日本肥満学会理事長)
松澤 佑次

 内臓脂肪蓄積をキープレイヤーとして高血糖、脂質異常、高血圧が重なり、血管病の危険が高いというメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の定義、診断基準が発表されて2年が経過しました。メタボリックシンドローム撲滅委員会はこの病気の知識普及と、それによる生活習慣病の予防を目的に、産経新聞を基盤として多数の関連団体の後援を得て、昨年4月に発足し、活動を重ねてきました。この間に厚生労働省がメタボリックシンドロームを軸にした疾病予防対策を進めていくことを発表し、平成20年度からは健診、保健指導の義務化が決まりました。

 このように、医学界、マスメディア、行政が三位一体で国民の予防医学のために共同歩調をとって活動するという前代未聞のムーブメントがいま進んでおります。この結果メタボリックシンドロームの情報についてはこれまでの医療情報に比べてはるかに速いスピードで国民に認知されつつあり、撲滅委員会としても期待以上の成果がありました。

 これらの成果を基に、今年度は本症候群についてのさらに深い知識を発信し、また本来の目的である効率の良い生活習慣改善による予防対策の実践とその成果を確認していかなければなりません。またメタボリックシンドロームがここまで増加してきたのは個人の自己責任だけではなく、わが国の食文化の衰退や、IT化、車社会、携帯電話、リモコンといった運動不足を助長する機械文明など、細菌やウイルスの蔓延にも匹敵する環境悪化が大きな要因となっています。もちろん食糧不足や不便な世界に戻る必要はありませんが、せめて従来の健康的な食文化を取り戻し、また美しい花が植えられた散歩道や自転車道路の設置といった楽しく運動できる街の環境づくりなどもメタボリックシンドローム対策の課題となっています。

 急速に進んでいく高齢化社会において介護される高齢者ではなく介護することができる高齢者を増やすためにも、この委員会の使命が大きくなっています。皆様方のご理解とご支援に期待します。
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日本生活習慣病予防協会
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