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メタボリックシンドローム撲滅委員会の一年間の活動によって、この症候群が糖尿病、高血圧症、高脂血症の原因となること、これら生活習慣病から脳出血や心筋梗塞などの循環器疾患になる危険性が高くなることを一般国民に広めることができました。 内臓肥満あるいは腹部肥満はメタボリックシンドロームの簡単な指標でへその高さの腹回りを測ればすみます。これが85センチメートル、女性では90センチメートルを越すようだと腹部CTを撮ることにより、腸がべったりと脂肪に包まれているのがわかります。これは飢餓の時代には貴重な蓄積でしたが、飽食の時代には健康への赤信号になりました。 太っている人は元気な人が多いので自分が危険な瀬戸際にいることに気がついていません。これはたばこと似ています。喫煙者は20年、30年後には必ず肺気腫など呼吸器疾患になりますが、若いうちは症状がでないのでなかなか禁煙に踏み切れないのと同じです。 幸い、メタボリックシンドロームという言葉と内容はかなり国民に知られてきました。撲滅委員会の2年目の仕事はこれをもっと巾広く定着させること、またできるだけ大勢の肥満者が減量しようという気になるようにさせること、とにかく減量にむけて何か行動を起こそうとさせることです。 このためには環境つくりが重要です。会社なら社をあげて社員の健康つくりをめざすようにすること、地域なら地域ぐるみの健康つくりにとりくむことで効果をあげられます。 禁煙マラソンが効果をあげたように「健康マラソン」で減量に取り組むような方法もあるでしょう。 肥満を解消できれば多少の高血圧や高血糖は治ってしまうでしょう。国立健康栄養研究所では運動と栄養の組み合わせが如何に健康に大事かということを研究しています。「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にくすり」というのは厚生労働省の標語ですが、これができれば健康長寿が得られるのはまちがいありません。 国をあげての環境つくり、木陰の多い散歩道、安全な自転車専用道路、歩いて楽しい広場やショッピングセンター、いつでも利用できるジムやプール、こういった設備面の充実も必要です。また食事の表示もわかりやすいカロリーや食塩、脂肪量の表示がもとめられます。このようなことは2年目にとりかかる課題でしょう。 ●「運動とメタボリックシンドローム」【産経新聞】 記事へ→ |
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