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高血圧は生活習慣病といわれるように生活習慣(環境要因)と遺伝的素因の複雑な相互作用により生じてきます。高血圧に関与する環境要因としては食塩が重要ですが、最近では肥満をベースとしたメタボリックシンドロームに伴う高血圧が注目されています。 メタボリックシンドロームの構成要因は、腹部(内臓)肥満、血圧異常、耐糖能低下、脂質代謝異常ですが、これらはそれぞれ独立して心血管疾患のリスク因子として作用します。一方、これらはお互いに合併しやすいので、これらのいずれかを有する人は、近い将来メタボリックシンドロームのすべての要因が備わってしまうという可能性も高いわけです。また、これらそれぞれのリスク因子は軽症であってもリスクが重なりますと心血管の病気の発生率は相乗的に増加してきます。従って、それぞれの分野の専門の方々が集まって委員会活動を推進していくことの意義は極めて大きいといえます。 メタボリックシンドロームという言葉に関しては、今や大半の国民が知っていますが、問題は自覚症状がないために多くの人々が放置しているということです。メタボリックシンドロームを放置しておいては危険であるが、生活習慣をはじめとした適切な管理により改善が可能であり健康寿命の延長につながるということを、学会、メディア、企業、国が一体となって一般国民にアピールする必要があります。特にメディアの役割は重要であり、フジサンケイグループがメタボリックシンドローム撲滅委員会と一体となってメタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーンを展開することは心強い限りです。高血圧学会としても、メタボリックシンドローム撲滅委員会の活動に積極的に参加するとともに、機会あるごとにメタボリックシンドロームを話題に取り上げて国民の啓蒙に努めたいと考えています。 ●「高血圧とメタボリックシンドローム(藤田敏郎・日本高血圧学会前理事長)」【産経新聞】 記事へ→ |
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