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国立国際医療センター研究所長

春日 雅人

 我が国における「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の認知度をあげることに対して、このメタボリックシンドローム撲滅委員会の昨年度果たした役割は非常に大きかったと思われます。また、その効果を裏付けるいくつかの実績が得られています。

 本年度は、この認知度を深めて、さらに多くの人がメタボリックシンドロームを予防するための第一歩を踏み出していただく年としたい。このために次の3点を指摘したい。

 第一にメタボリックシンドロームは、糖尿病、心筋梗塞、脳血管障害、血管性認知症、要介護という一連の成人病が進行する流れの原点であることをより強調すべきです。すなわち、働き盛りにおけるメタボリックシンドロームの予防が健やかな老後につながるという点を十分に理解してもらう必要があります。

第2には、メタボリックシンドロームは働き盛りの男性に多く認められるので、その撲滅には職域との緊密な連携が最も効率がよいのは明らかです。従って、各種企業の健康管理室から強力に働きかけることが重要です。第3には、メタボリックシンドロームに関心を持つ人は増えてきたと思いますが、その予防の実践のために必要な情報が不十分と思われます。特に健康食品・健康器具などには“予防のエビデンス(証拠)”が示されていないものが多い。このような観点からこれらに関する「正確なエビデンス」を紹介することも今後は重要です。

●「糖尿病とメタボリックシンドローム」【産経新聞】 記事へ→
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